[2009年10月アーカイブ]

10月10日、多摩美術大学八王子図書館においてpingpongワークショップ『つくる図書館をうごかす』の第二回目が実施されました。

第二回目のワークショップでは、観察を経てTwitterで投稿した行為のつぶやきを、チームごとに紙の地図上にマッピングしました。

 [ワーク 1:ロゴのデータ化]

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一回目に手書きで作成したロゴを、この日までに学生の皆さんがデータ化。

データにすると断然違います。このロゴを自分たちのネームプレートや地図などに貼って、ここからさきのチームワークに備えます。

 [ワーク 2:紙地図上への行為マッピング]

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Day2のメイン作業は、投稿した行為のつぶやきを、アーケードギャラリーの紙地図にマッピングしていくことです。学生の皆さんがDay1からDay2までの1週間で,図書館のアーケードギャラリーをそれぞれに観察しなおし、この場で「する」「した」「したい」「するだろう」ことをTwitterにたくさん投稿してくれました。
(この投稿はTwitterで@pingpong001 と検索すると読むことが可能です)

pingpongチームスタッフが、これらの行為のつぶやきを付箋大に出力して多摩美に持参。

そして、
1、自分視点でつぶやかれた行為 対 他者を観察してつぶやかれた行為
2、現実に起こっている行為 対 非現実=希望や願望などの行為

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の2パターンで地図上にマッピングしていきます。投稿された数も大量なので、紙を切り貼りするだけでもかなりの作業量でした。

 [ワーク 3:ディスカッション]

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作成した地図を見比べて、一体なにがこのアーケードギャラリーで起こっているのか、起こっていないのか、行為から見えてくる事について4つの視点(自分、他者、現実、非現実)から分析、ディスカッションしました。その結果、どの視点からも、行為を誘発しない空間の存在や、利用されるべきものなのに誰の関心もひいていない設備などが、視点の比較によって明らかになっていきました。

ここで一番重要なのは、行為の集合を様々なパラメータとその組み合わせを可視化して比較・分析することで、この環境に隠れていたパターンを見いだすことができたということです。


ここまでのワークショップを通して、pingpong として、今後のプロジェクトを進める上での姿勢もより明らかになってきました。

Twitterを導入する利点でもある「主体的なつぶやき」であるということが、かえって観察にバイアスをかけてしまう点は当初から無視できないと考えてきました。

ワークショップに参加しているから、観察している。観察しているから、瑣細なことや突飛なことを意識的に呟く。では、それは果たしてどこまで自然な観察となりえるのか?そのような問いを、どのように私たちは引き受けて,更には活かしたプロジェクトをすすめていくのか?(学生の皆さんの立場としても,そのような制約をどうデザインに活かしていくのか.)自問自答する過程もまたワークショップをおもしろくしてくれています。

10月3日、多摩美術大学八王子図書館においてpingpongワークショップ『つくる図書館をうごかす』の第一回目が実施されました。
pingpong workshopは、言語を通じて人間の行為からデザインを捉え直すことを目標としています。
第一回目のワークショップでは、図書館を舞台に、利用者、勤務する人、訪れる人、それぞれの立場から図書館アーケードギャラリーの観察を行いました。

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[ワーク 1:チームビルディング]

学生の皆さん、渡邉朋也さん(多摩美術大学図書館勤務)、pingpongメンバーが混ざり合うように二つのグループに分かれて、グループ名の決定、グループロゴの作成とプレゼンテーションをしました。

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1つ目のグループの名前は、「たまびっち」。
もう一方のグループは「gontter」
さすがに美術大学の学生さんらしく、ロゴの決定はとてもスムーズ。

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[ワーク 2:行為の収集]

休憩を挟んで、いよいよ一回目のメイン作業です。
図書館のアーケードギャラリーをそれぞれに観察しなおし、この場で「する」「した」「したい」「するだろう」ことをTwitterに投稿していきます。
(この投稿はtwitter上で@pingpong001 で検索すれば読むことが可能です。)
その後、Twitter投稿を読み返しながらのディスカッションへ。
実際に観察してみると、音の反響や大きなガラス越しに見える行き交う人の姿、特徴的な丸イスを転がしてみたらどうなるのか?など、視覚だけでなく、身体全体を通した多摩美図書館アーケードギャラリーの特徴が浮かび上がっていきます。

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pingpong ワークショップでは、実際の環境に身を置いたときの、人、物、事、場所、時間の間で交換されている行為を、言語を通して抽出するための方法としてTwitterを利用しています。
Twitterでは、その場、その時でしか得られない情報を個人個人の主体的なつぶやきを通して、気楽に収集できるという利点があります。
今回のワークショップDay 1では、Twitterの導入により、観察、収集、振り返りをそれぞれの立場の視点を活かしたまま、そして何よりも楽しみながら得ることができました。

pingpong(http://www.pingpong.ne.jp/)は,東京大学 知の構造化センター(http://www.cks.u-tokyo.ac.jp)を拠点とする多分野の専門家が連携してデザインにおける知の構造化を目指すプロジェクトです.このプロジェクトは,コンピュータ科学者,デザイナー,そして関連するさまざまな専門家を巻き込んで行われています.


pingpongでは,言語を通じて人間の行為からデザインを捉えなおすことを目標としています.ウェブ,自然言語処理,そしてユーザーインターフェースの技術を活用することにより,ワークショップ,インタビューも含めたデザインのプロセスを効果的に共有し,より場をうごかしていくためのツール,方法を開発・研究しています.


現在,pingpongプロジェクトでは二つのツールを開発しています.一つはTwitterのデータを用いた行為の自動抽出エンジンpingpong engineです.もう一つは,行為を動的な地図として可視化するpingpong mapです.この二つを実装していくことで.漸進する環境を創る可能性を探究していきます. 


今回,DESIGNTIDE(http://www.designtide.jp/09/jp/)との協力企画として,pingpong mapのDESIGNTIDE2009バージョンを開発し,メイン会場にて実装・展示することになりました.twitterから,そして会場のインタビューから集められたみんなの行為がリアルタイムにDESIGNTIDE会場の地図上に現れます.みんなの行為が集まって実環境の中で動いていく,新しいインフォメーションマップを実装します. 


また,DESIGNTIDE2009初日には関連イベントとしてpingpongトークセッションを会場と同じミッドタウン内のd-labo(スルガ銀行ミッドタウン支店)にて開催します.ゲストには多摩美術大学でのpingpong001に続き,『アーキテクチャの生態系』で知られています情報環境研究者の濱野智史氏をお招きして,pingpongメンバーを交えたトークセッションを行います.多摩美術大学でのワークショップやDESIGNTIDEでの実装をふまえて,pingpongが何に取り組もうとしているのかをお伝えすると同時に,デザインと情報工学の交わりから創造環境はどう変容していくのかに迫ります. 


実装・展示およびトークセッションの概要は下記の通りです.


- 記 - 


実装・展示 

タイトル:pingpong×DESIGNTIDE協力企画 pingpong map_DESIGNTIDE「つぎはDESIGNTIDEをうごかします!」 

日時:2009年10月30日(金)~2009年11月3日(火) 

場所:東京ミッドタウン ミッドタウン・ホールA(メイン会場) 


トークセッション 

タイトル:「デザイン×情報工学の創造力(仮題)」 

日時:2009年10月30日(金)19:00 - 21:00 ※18:45開場 

場所:d-labo by SURUGA bank 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー7F 

ゲスト:濱野智史(日本技芸リサーチャー) 

スピーカー:岡瑞起(東京大学知の構造化センター特任研究員,pingpongプロジェクトマネージャー), 

李明喜(デザインチームmatt主宰,pingpongディレクター)他 

定員:70名(入場無料,サイトにて事前申込) 

満員御礼 定員に達しましたので予約受付は終了しました。ありがとうございました。


※ゲストプロフィール: 

濱野智史 1980年生.株式会社日本技芸リサーチャー.慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了,国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員を経て現職.専門は情報社会論.特にウェブサービスのアーキテクチャ分析を中心的に手がける.著書に『アーキテクチャの生態系』(NTT出版,2008年),主な論文に「ニコニコ動画の生成力」(『思想地図vol.2』NHK出版,2008年)など. 

濱野智史の個人ウェブサイト@hatena(http://d.hatena.ne.jp/shamano/


問い合わせ先: 

東京大学 知の構造化センター 

電話:03-5841-0462 

FAX:03-5841-0454 

E-mail:mizuki.oka@gmail.com 

担当:岡瑞起荒牧英治


「行為から考えるデザインー生成力を持つ環境をつくるー」

9/25(金)、pingpongの公式イベント第一弾、多摩美術大学図書館におけるトークセッションが開催されました。

平日の夕方ということもあり、多摩美術大学の皆さんを主な対象としたトークセッションになるだろうという予想に反して、一般の方々にも多数ご来場いただきました。このトークセッションの模様は、近日中にtamabi.tv( http://tamabi.tv/ )で公開される予定です。

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この日のファシリテェイターは港千尋教授、ゲストに濱野知史さんをお迎えしました。
pingpongからは、チームリーダーの岡瑞起、ディレクションの李明喜、ビジュアライズの橋本康弘、エンジニアの石橋素が登壇。

行為の周辺をさぐるべく、話題は、人を創造的にする環境、ニコニコ動画の タグによる制限、行為における意識と無意識、ネットから生まれる身体性、世界 の被投性、認知言語学の話、、、など幅広い展開が得られました。

何よりも、スタートしたばかりのpingpongの可能性を問いただしながら、柔軟にトークをしてくださった濱野さんと港教授、またはるばるかけつけてくださった多くのご来場者の皆様、本当にありがとうございました!

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